工期短縮貯水工事

工期を大幅に短縮した水槽改修工法があります。

通常工事では、約2~3週間の工程が必要なピットの改修工事を、約8日にて施工することが可能となりました。工期短縮によって、工場などでは稼働日数の減らすことを最小限にとどめ、大型連休などタイミングで工事を行うことが可能です。

1 超高圧洗浄

2止水及び欠損処理

3プライマー処理

4目止め処理(床、グレー)

5スワエール吹き付け(床)

 

超速硬化吹き付け工法と、

従来工法との施工日程比較

 

短縮工法

(超速硬化吹き付け工法)

通常工法

(無溶剤型エポキシ樹脂工法)

1日目 1 超高圧洗浄 超高圧洗浄
2日目
3日目 2 止水及び欠損処理 止水及び欠損処理
4日目
5日目 3 プライマー処理 下地不陸調整
6日目 4 目止め処理
7日目 5 防食処理
8日目

16日間短縮

9日目
10日目 養生
11日目 プライマリー処理
12日目 下塗り(1回目)
13日目 下塗り(2回目)
14日目 上塗り(1回目)
15日目 上塗り(2回目)
16~23

日目

養生(7日間)
24日目 通水、共用
適合規格 上水 JWWAK143

下水 下団基準C,D種対応

同左
工期 短い 長い
硬化時間 10秒 6時間以上
低温効果性 完全硬化 硬化不良の可能性あり

(5℃以下)

下地追随性 10mm以上 0~1mm
施工性 容易 壁、天井が困難
 

工期短縮のポイント・

1 左官による下地処理を吹き付け材にて施工

2 本材料は吹付け後2~3分で硬化するため、後養生の期間が不要。

 

 

・ゼロスパンでも10mm以上破断しない

・機械化された防食システム

・スワエールによる防食層

●超速硬化吹付け工法(スワエール)の特徴
① 高い下地追従性
・200%(下水)、380%(上水)という高い伸び率(注1)を有するため、下地の変形及びクラック発生に追従します。
・このため、躯体にクラックが発生しても汚染水を外に漏らす可能性が低いです。(注2)
② 継ぎ目のないシームレスな防水層
・床、壁、天井問わず、一体化した防水層を形成します。
・形状が3次元曲面であっても、均一かつ継ぎ目の無い防水層を形成します。
③ 環境に配慮した材料を使用。
・上水用は飲料水用塗料規格(JWWA K 143)に、下水用は下水道事業団基準D種に対応しており、有害物資を含みません。
・上水用、下水用とも無溶剤タイプのため、溶剤公害もなく、また硬化後の収縮もありません。
④ 安定した品質を確保できます。
・機械による自動温度管理のため、外気温に左右されず、安定した品質が確保できます

注1 伸び率200%とは、材料の長さを100とした場合、伸び代が200との意味であり、全体では300の長さとなります。
注2 ゼロスパン伸び評価試験では10mm以上のクラックにも追従します。